直接フリーキック・間接フリーキック
直接フリーキック
直接フリーキックは、選手が下記の違反を不用意に、無謀に、あるいは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、相手チームに与えられます。
キッキング 相手をける、またはけろうとすること。実際にけらなくても、そのそぶりを見せたら反則になる。
トリッピング 相手をつまずかせること。また、つまずかせようとしたり、身をかがめて相手のプレーをじゃまするのもトリッピングの反則になる。
ジャンピングアット 相手に飛びかかること。ヘディングのふりをして、相手に飛びかかればもちろん反則。
ファールチャージ ボールをキープしながら、自分の肩で相手の肩をチャージするとき、それが必要以上に乱暴だったり、危険なものだと反則になる。
ストライキング 相手を殴ること。あるいは殴ろうとすること。ひじを相手の体に入れるのもとても危険であり、そういうふりを見せるだけでも反則になる。
プッシング 手や足、体を使って相手を押すこと。
以下は違反が起きた時点で、直接フリーキックが相手チームに与えられます。
ファールタックル ボールを奪うために相手にタックルをし、ボールへ触れる前に相手の体に接触すると、反則となる。
ホールディング 相手の体やユニフォームをつかんだり、押さえたりすること。
スピッティング 相手につばを吐きかける。
ハンドリング 意図的に手や腕を使ってボールを運んだり当てたりすること。ただし、偶然に手や腕に当たったときは、主審の判断で反則にならないとき
もある。
同じ違反でも、自分のエンドのペナルティーエリア内でインプレー中に犯した場合、ボールの位置に関係なく、相手チームにペナルティーキックが与えら
れます。
間接フリーキック
ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、下記の違反を犯した場合は、間接フリーキックを相手チームに与えます。
ボールを手または腕で6秒以上保持したとき。
ボールを手から離して、他の選手がボールにふれる前に再び手でボールにふれたとき。
味方選手によって意図的にゴールキーパーに足でキックされたボールを手でさわったとき。(味方選手が頭や胸、ひざなどでボールをコントロールしてパ
スした場合は反則にならない)
味方選手によってスローインされたボールを直接受けて手でふれる。
時間を浪費する。
選手が下記の違反を犯したと主審が判断した場合も、間接フリーキックを相手チームに与えます。
主審が危険であると判断するようなプレーをしたとき。
ボールに関係なく、わざと相手の進路をふさいだとき。
相手キーパーがボールを手からはなすのをじゃましたとき。
選手を警告する、あるいは退場させるためにプレーを停止する違反で、上記(12条)に規定されていないその他の違反を犯したとき。
間接フリーキックは、違反の起きた時点で、違反を犯した選手の相手チームに与えられます。
フリーキックの種類
フリーキックとは、違反のあった場所から自由にボールを蹴って良いというルールです。 ただしダイレクトにゴールを狙えるのは直接フリーキックだけで、
間接フリーキックは直接ゴールを狙うことはできません。 直接・間接フリーキックいずれの場合も、キックが行われるときボールは静止しており、キッカー は他の競技者がボールに触れるまで ボールに再び触れてはいけません。間接フリーキックのときは、主審が一方の腕を頭上に上げています。
直接フリーキック
直接フリーキックが行われ、相手のゴールに直接入った場合、得点となります。
直接フリーキックが行われ、自分のゴールに直接入った場合、相手チームのコーナーキックとなります。
間接フリーキック
間接フリーキックが行われたときは、相手ゴールに入る前に他のプレイヤーを介さないと得点になりません。
間接フリーキックが行われ、ボールが相手ゴールに直接入った場合は、ゴールキックとなります。
間接フリーキックが行われ、自分のゴールに直接入った場合、相手チームのコーナーキックとなります。
フリーキックのときの位置
ここではいろいろな場所、場面で行われるフリーキックについて説明します。
ディフェンス側のペナルティエリア内での間接、直接フリーキック
相手競技者は9.15m以上ボールから離れなければなりません。
相手競技者は、ボールがインプレーとなるまでペナルティエリアの外にいなければなりません。
ボールがペナルティエリアの外に直接蹴り出されてインプレーとなります。
ゴールエリア内で与えられたフリーキックは、そのエリア内の任意の地点から行うことができます。
オフェンス側のペナルティエリア内での間接フリーキック
相手競技者は、インプレーとなるまで、自分のゴールポストのゴールライン上に立つ場合を除いて、9.15m以上ボールから離れなければなりません。
ボールが蹴られて動いたときにインプレーとなります。
ゴールエリア内で与えられたフリーキックは、違反の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアの ライン上から行います。
ペナルティエリア外でのフリーキック
相手競技者は、インプレーになるまで9.15m以上ボールから離れなければいけません。
ボールが蹴られて動いたときにインプレーとなります。
フリーキックは違反の起きた地点から行います。
違反と罰則
ここでは、フリーキックに関わる違反と罰則について説明します。
フリーキックを行うときに、相手競技者が規定の距離よりボールに近づいていた場合は、キックのやり直しとなります。
ペナルティエリア内でディフェンス側がフリーキックを行ったとき、ボールが直接インプレーにならなかった場合は、キックのやり直しとなります。
ゴールキーパー以外の競技者がフリーキックを行い、ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前にそのキッカーが再びボールに触れた場合
は、相手チームへその地点からの間接フリーキックが与えられます。
ゴールキーパー以外の競技者がフリーキックを行い、ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キッカーが意図的にボール を手で扱った
場合は、相手チームへその地点からの直接フリーキックが与えられます。ただし、違反の起きた地点が キッカーの自陣のペナルティエリア内であれば、 ペナルティキックとなります。
ゴールキーパーがフリーキックを行い、ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キーパーが再びボールに触れた場合、相手チームへそ
の地点からの間接フリーキックが与えられます。
ゴールキーパーがフリーキックを行い、ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キーパーが意図的にボールを手で扱った場合、相手チー
ムへその地点からの直接フリーキックが与えられます。 ただし、違反が自陣のペナルティエリア内 で起きた場合には、間接フリーキックとなります。
ペナルティキック
ボールと競技者の位置
ボールはペナルティマークの上に置き、オフェンスチームはペナルティキックを行う競技者を特定します。 ゴールキーパーはボールが蹴られるまでは、ゴ
ールライン上にいなければなりません。キッカー以外の競技者は、ペナルティエリアの外 でかつ、ペナルティマークより後方にいなければなりません。
進め方
キッカーはボールを前方へ蹴りますが、ボールが他の競技者に触れるまではそのキッカーが再びボールに触れることはできません。ボールが蹴られて
前方へ動いたらインプレーとなります。
違反と罰則
インプレーとなる前に、PKを行う競技者が違反した場合はそのままPKを行います。
インプレーとなる前に、PKを行う競技者が違反をしてゴールに入った場合、その得点は無効となり、PKをやり直します。
インプレーとなる前に、PKを行う競技者が違反をしてゴールに入らなかった場合、再度のPKは行いません。
インプレーとなる前に、ゴールキーパーが違反した場合、そのままPKを続行します。
インプレーとなる前に、ゴールキーパーが違反をし、ゴールに入った場合は、得点として加算されます。
インプレーとなる前に、ゴールキーパーが違反をし、ゴールに入らなかった場合、PKをやり直します。
インプレーとなる前に、PKを行う競技者の味方競技者がペナルティエリアに入ったり、9.15m以内に近寄った場合はそのままPKを行います。ただし、
ボールがゴールに入った場合は、PKをやりなおします。
蹴ったボールがクロスバーに当たったり、 ゴールキーパーの防御により跳ね返ってキッカーに触れた場合、相手チームへその地点からの間接フリーキ
ックが与えられます。
インプレーとなる前に、ディフェンス側の競技者がペナルティエリア内に入った場合は、PKはそのまま続行され、ゴールに入った場合は得点として加算さ
れます。ゴールに入らなかった場合は、PKをやり直します。
インプレーとなる前に、両チームの競技者が違反した場合、PKをやり直します。
PKを終えたキッカーが、ボールが他の競技者に触れる前に、ボールに再び触れたときは、相手チームへその地点からの間接フリーキックが与えられま
す。
PKを終えたキッカーが、ボールが他の競技者に触れる前に、意図的にボールを手で扱ったとき、相手チームへその地点からの直接フリーキックが与え
られます。
PKが行われ、ボールが前方に進行しているときに外部からの要因がボールに加えられたときはPKをやり直します。
PKが行われ、ボールがゴールキーパーやクロスバーなどによりフィールド内に跳ね返ったのち、外部からの要因がボールに加えられたときはプレーを
停止し、その地点でドロップボールによりプレーを再開します。
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