「ドラッグ」はdrug、つまり「引きずる」という意味です。密集にあるボールを後ろに持ち出したいとき、背後にぴったりマークする敵を振り切るときなどに使います。
1)で「クライフターン」のようにつま先でタッチしてしまうと、引く距離が短くなってしまってあまり効果がでません。
普通にボールを引かせて自由にターンさせてみると、最初はだいたいこのターンになります。小さい子にはまずこのターンを教えてから「クライフターン」に移行したほうがいいかもしれません。
このほか、ボールを大きくまたいで足のヒールにひっかけてターンしたり(ヒールターン)インサイドで引っかけたボールを軸足の裏側から持ち出したり(ラボーナターン)私のチームでは勝手にいろいろ名前をつけてやっていました。
興に乗るといろいろなターンを混ぜた「ターンドリブル」を全員でやったり、二人一組でターンを使った「フェイントごっこ」をやったりしました。
観察してみると、ターンの練習は効果の現われるまでに時間のかかる練習のようです。また、一度会得しても、練習を怠ると切れ味が落ちたり、ひどい場合は出来なくなったりします。
反面、ある日突然、試合の中で練習したターンのひとつを見事に決め、コーチを喜ばせてくれるのもこの練習の不思議なところで、長い視野に立った反復練習が大切かと思われます。
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